寝たきりの夫を放置し死亡させた疑い、妻を逮捕
http://www.asahi.com/national/update/0207/OSK200702070089.html
亡くなった方はお気の毒です…
この物件の管理はオーナーさん直なので賃貸契約後の事は仲介業者の手から離れるのですが、物件が空室になったときの窓口は仲介業者である私の職場で扱っています。
つまり私の事務所直のお客さんはもちろんですが、他の仲介業者さん…つまりTVなどでやっているような大手仲介業者も私の職場を通じて契約します。他社が見つけた場合は書類チェックのみでそのまま行くため、契約者の顔も見ないで契約も完了することも多いわけです。
今回はオーナーさんが直接管理されているので、契約時の情報もそのままオーナーさんに渡しちゃっているので、こちらでは契約時の一部の情報しか残ってないと思われますが、いずれにしてもいつ契約したかもわからないほど年数が経過すると追跡も容易ではないという感じです。
もしトラブルメーカーな人の場合、オーナーの手に負えず我々に助けを求めたりすることも多いので、そういう入居者であれば対応する為に記憶に残ったりするのですが、普通に問題なく生活される方ほど入居者がどんな方かなどわからない→時間とともに記憶すらなくなるわけで。
むしろ憶えていたら天才か異常ですな(・ω・)
それにしても常々思うことですが、賃貸物件は契約時には未来の事などは全く予想できません。
それは関係者すべてといえるわけで、本当にお気の毒としか言いようがないです。
それにしても…
物件が古くなれば賃料は下げないとお客さんは入らなくなります。これはどんな物件でもそうですな。
構造や設備も古くなってきますからね(^^;
今回の物件もそこそこ年数は経っています。
家賃が下がると出入りがあったときに行う内装コストなどがかけられなくなります。しかし下げざるをえない。
賃貸物件を借金をして建てるのは普通ですが、返済が終わったあとでも何かと問題が出てくるということですね。
で、賃料が安くなるほど…入居者の家賃滞納などの事故率が増える傾向があります(´・ω・`)
お金を節約する事は当然の事ですし、無理をするよりは全然いいのですが、通常家賃の3.5倍の収入がないと生活することは厳しいと昔から言われています。
賃料が低い物件になると収入が低い確立が多くなり、元々お金の蓄えもない事も多いです。
それと書類審査もそんなに厳しいわけではなく、本人の身分証明ができる事と収入がある保証人が立てられればパス可能なケースが多いです。あまり審査が厳しいと古くなるだけで入居率が落ちる訳ですからそんなに厳しくできないのが現状です。
人気の高い新築物件は賃料が高くても審査厳しくしても入るわけで、家賃滞納などの発生率が極端に低いわけですね。まぁ独立などして失敗してというパターンは時々ありますけど(^^A
そんなわけで色々な事件も経験しているわけですが、今回は援助制度等使っていなかったみたいで。
今回のは管理している物件ではないので定かではありませんが、私の管理している物件では家賃滞納が発生した場合、単に請求だけではなくその理由も聞くようにしています。まぁ単にいい加減だったりする人もいますけど、まともな人はそれなりの理由を持っているわけなのでそれを聞いた上で返済計画を立てて問題解決に動きます。
管理している立場からいって築年数がそこそこ経っている物件は、下手に退去させると次の入居者が見つかるまで時間がかかってしまい、結局オーナーも収入減という事態になってしまうので、なるだけ滞納を解決してそのまま済んでいただいた方が有難かったりするんですよね。
これは阪神大震災後、神戸方面で更地になった戸数の少ない木造物件が、戸数の多い新築物件に建て代わったりなどで、関西では需要と供給が逆転してしまったので、古い物件は空く一方になっているわけです。
収入なくても固定資産税や維持手数料はオーナーにかかるわけなので…本当に厳しい。だから管理している側からも滞納が始まった早い段階でなるだけ解決に動きます。
本当にお金がない場合は家賃滞納など発生するケースが非常に高いわけなので、もし発生したなら生活保護など補助制度など必要ならそのアドバイスをしたりするのですが…
お亡くなりになった方はお気の毒としかいいようがないです。
真相は今後の取り調べでわかってくるのだろうから現時点ではなんとも結論できませんが…
この日本で餓死の事件がいくつも起こっていますが、宗教的なものや虐待的なものは別として、現在のこの日本で現実に起こっているという事は本当に辛いですね。
0 件のコメント:
コメントを投稿